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H28イギリス=ロンドン芸術大学からの留学報告Vol.1

美術学部 油画専攻4年 秋良美有さん

カリキュラムについて写真1 今年のターナープライズノミネート作品.JPG

ロンドン芸術大学セントラルセイントマーチンズ校(CSM)への交換留学生は全員Stage2の学年と同じカリキュラムを行います。3か月間の留学生もいれば、1年間いる方もいて、たくさんの生徒が入れ違いで行き来しているようです。

カリキュラムの大きな流れとして、自分が割り振られたPathway(専攻)のスタジオにて個人制作を行います。(Pathwayは事前にCSMに提出したポートフォリオの作品内容にて割り振られます。)

そして、半年間の場合、交換留学期間中にUnit2つ分参加します1つはチュートリアル。1人の先生と定期的に自分の作品について話あうUnit。もうひとつは、Stage2の学年全員が7つのセミナーより1つ選び、Pathwayが入り交じったメンバーに分かれ、セミナーのお題について学期末にグループ展示をするUnitです。

この7つのセミナーはとロンドンにあるCSMならではのお題で、とても興味深いものばかりです。人気なものだと、パフォーミングアートやフェミニズムについて議論し身体について考えるセミナー、マルクス、フロイト、フーコーなどの哲学者や批評家などの言葉を通して現代の社会とアートについて考えるセミナー、また技術や言語を用いて美学をかんがえるものがあります。

私は"BLACK THOUGHT"という今年度はじめてセミナーに加わった、第三世界のアートについてのセミナーに参加します。



ロンドンで気づいたこと

CSMでは世界各国からきた生徒たちと、いろんな視点から今のアート界について語り合います。私の周りはBlack, Queer, Feminism, racismという単語をよく耳にするほど、特に人種、階級、ジェンダーに関することに興味がある学生が多いように思えます。また、Guerrilla girlsの展示やShades of Noirの講演会など学校外でも関連した企画に触れる機会があります。日本からイギリスにきてから、日常生活で様々な人種の方々と出逢う機会が増えました。これによって、幸いなことに、弱い自我に気づきました。私にとって生まれた土地、性別等は作品を通して私から強く主張したい個性ではないと思っています、しかしその反面、他に私がもつものが見当たりませんでした。学校がはじまった最初のころは、周りの問題意識の多さを知り自分の制作が不安定になりました。ですが、チュートリアルの先生や同じ学年の生徒たちと評論することで今は大分落ち着いて自分の制作について考える時を過ごすことができています。

写真2 校内の様子1.JPG 校内の様子①

写真3 校内の様子2.JPG  校内の様子②



愛知県からロンドンに学生として移り住み、今まで"あった"ものと、今"ありつづける"ものと、今"ない"もの、そして新しく"ある"ものを日々実感しています。加えて、リチャード・セラやジェフ・クーンズなど大物アーティストの個展や、バンクシーの今だから見ることのできる消されかけのグラフィティ、毎日のように予定されている各地のギャラリーのオープニングなど観るものがたくさんあり忙しく刺激的な日々です。

最後に、なにより交換留学の機会をいただけたことに感謝しています。そして、私のことを気にかけてくれている周りの人々の存在がとてもありがたいです。残りの約4か月の留学期間をよりみのりの多い研究となるよう努力し続けていきます。

[問い合わせ]

愛知県立芸術大学 学務課 学生支援・国際連携係
Tel:0561-76-2843
Fax:0561-62-0083
Mail:g-shien[at]mail.aichi-fam-u.ac.jp([at]を@に書き換えて送信してください)