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H27ドイツ=ケルン音楽大学からの留学報告Vol.5

20160216_gakumu_kelun1_1.JPG音楽研究科博士前期課程 鍵盤楽器領域 酒井黎子さん

1年弱の交換留学を無事終えて1月8日に帰国しました。最後の留学報告記を書かせて頂きます。
11月から12月は、ドイツの本格的な冬到来かと思いきや、暖冬で過ごしやすい日々が続きました。11月下旬には、4月に一緒に住んでいたおばあちゃんがパリから戻ってみえて、また2人暮らしが始まりました。その頃は、いよいよ県芸での年明けの修士試験が近づいてきて練習に追われており、ソロのレッスンの他に室内楽のレッスンもたくさん受けていて、学内での本番もいくつかあったので、毎日ヘトヘトになる日々を過ごしていました。なのでおばあちゃんが作ってくれたご飯を一緒に食べたり、芸術の話をしたりすることはとても心身が癒されました。例えば私が、練習しても上達が感じられなくて困っている、というような話をしたら、「その気持ちはとてもよく分かるよ。すごく時間がかかる作業だから大変だよね。絵画の場合も一緒だから。」と言ってくださいました。
リュッカー先生のレッスンも段々と終わりに近づいてきて、曲も仕上げの段階に入っていました。私が自分の演奏になかなか満足できないことを、いつも気にかけて励まして下さいました。12月にはヴッパタールという、ケルンから電車で1時間くらいの都市にある校舎で、クラスコンサートが行われ、それに向けてクラス内の試演会も頻繁に行われていましたので、一人ずつ、良いところも悪いところも意見を言い合うことがとても勉強になりました。
そして何より、ドイツでの最大のイベント、クリスマスも楽しみました。あちこちで開かれているクリスマスマーケットは、イルミネーションが本当にきらびやかで、日本でいうお祭りの屋台のようなものが多数並んでいて、みんなグリューワインやソーセージを食べながら愉快に楽しんでいました。私はホットチョコレートを飲んだり、木で作られたとても可愛いオーナメントや手作りの石鹸を買ったりしました。
また12月25日の夜には、おばあちゃんと、ハンブルクからいらしていた娘さんと、今同じように交換留学をしているチェロの加藤さんも呼んで、パーティーをしました。おばあちゃんは前菜からデザートのケーキやクッキーに至るまですべて手作りして下さり、本当に心の温まる楽しい時間を過ごしました。また、加藤さんのチェロと私のピアノでちょっとしたミニコンサートも開き、おばあちゃんと娘さんは大変喜んでくださいました。
また、2016年を迎える時は、家でテレビを見ながら大聖堂周辺のライン川の様子を中継で見ていましたが、新年になる5分前には至るところで花火が上がり始めていました。日本の、除夜の鐘が鳴るしんみりした雰囲気とは大違いで、街じゅうが大騒ぎで夜中の1時過ぎまで花火が鳴り止むことはありませんでした。
大晦日には、難民がケルン中央駅で女性を暴行するひどい事件があり、驚きました。ヨーロッパ全体に広がりつつある難民問題や、国際情勢の変動などはドイツに来てからとても身近に感じられ、興味を持つようになりました。世界には様々な事情を抱えて国を離れなければいけない人々も多数いて、音楽を勉強するために自分が今ドイツにいられることに改めて感謝をして過ごして行きたいと思いました。
留学を通して今一番感じることは、自分の個性に自信を持ち、自分の言葉で表現する演奏ができるようになりたい、ということです。レッスンでは、先生はいつも「私はこう言うけれど、あなたが心からそう思わなければ表現できないし、聴衆に伝わることもないからね」とよくおっしゃっていました。まだまだ私は、こう弾いたらどう思われるかとか、こんな感じかな、というような曖昧な考えが多く、もっと自信を持ちたいと思っています。
留学中はいつも日本から家族や先生、友達が応援してくれていて、またケルンで出会った仲間からも多くの刺激と楽しみをもらって、充実した気持ちで帰国することができました。この機会を与えて下さったことに心から感謝しています。ありがとうございました。

20160216_gakumu_kelun1_1.JPGクラスコンサート。中央のブロンド髪の女性がリュッカー先生です。

20160216_gakumu_kelun1_2.JPG下宿に飾ってあったクリスマスツリー。本物の木です。
ドイツでは、クリスマスが終わっても12/31くらいまではツリーを飾り続けておくみたいです。

20160216_gakumu_kelun1_3.JPG韓国人のチェリストと室内楽のコンサートに出演しました。とても勉強になりました。

20160216_gakumu_kelun1_4.JPG10月から交換留学に来ていた加藤さんが、私が帰国するとき見送りに来てくれました。
気心知れた友人が同じ留学先にいてくれて、本当に心強かったです。

[問い合わせ]

愛知県立芸術大学 学務課 学生支援・国際連携係
Tel:0561-76-2843
Fax:0561-62-0083
Mail:g-shien[at]mail.aichi-fam-u.ac.jp([at]を@に書き換えて送信してください)