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H26~フランス=ソルボンヌ大学からの留学報告Vol.1

14fb90d3d777dfef0d30bcbfa812c2e5_M.jpg音楽研究科博士後期課程(音楽学) 七條 めぐみさん

現在私は愛知県立芸術大学とパリ=ソルボンヌ大学による「コチュテル(博士論文共同指導)」という制度のもとで研究を行っており、2013年9月から博士論文の準備のためにパリに来ています。
第1回となる今回の報告では、ソルボンヌ大学に学籍登録した経緯と今後の研究・勉強の予定、9月に受講した語学学校の様子、そして住居のことを書きたいと思います。

1.大学への登録
9月の上旬にソルボンヌ大学の博士課へ行き、博士課程への登録を行いました。「在学証明書Certificat de scolarité」を出してもらい、それを持って別の事務所へ行くと学生証を発行してもらえました。この学生証はパリでの学生身分を保証する大切なもので、図書館を利用したり定期券を申請したりする時に必要です。また学籍登録が済んだら大学のホームページで個人用のアカウントを作り、そのアカウントで大学構内ではWi-fiにアクセスすることもできます。
大学の新年度は9月の最終週に始まります。博士課程の講義はたいてい12月からですが、学部と修士課程の授業はすでに始まっていて、私は修士課程の講義やゼミにいくつか参加する予定です。ソルボンヌはとても規模の大きな大学で、「音楽・音楽学」の修士課程だけでも24のゼミが開講されています。その他に講義も数多く開かれており、私の研究領域であるバロック音楽では、ソース・リーディング(原典購読)の基礎と応用、バロック・ダンスに関するものなどがあります。また2014年がジャン・フィリップ・ラモー(1683-1764)の没後250年であることを記念して、ラモーの音楽理論についての授業も行われます。
博士論文を指導してくださるラファエル・ルグラン先生はバロック時代を中心とするオペラの専門家です。私の研究テーマは「アムステルダムにおけるリュリのオペラの加工」と、フランス音楽とその伝播を扱うもので、ルグラン先生のようなフランス・バロックのスペシャリストから直接教えを請うことができて大変ありがたく思います。今後はフランス側の資料を中心に研究を進めていく予定ですが、せっかくの機会なので上に挙げたゼミや講義にも積極的に参加してみたいと思います。

2.語学学校
9月2日から27日まで、ソルボンヌ文明講座(ソルボンヌ大学直属の語学学校)で4週間の夏季集中コースを受講し、フランス語を勉強しました。私が所属していたB1.2(中級)のクラスには、日本、韓国、中国、オーストラリア、イギリス、イタリア、コロンビア、エジプト、イラン、スイス...など様々な国から13名が参加していました。
授業は平日の朝8時半から15時までで、まずフォネティック(発音)の授業が1時間、その後文法や表現、シヴィリザシオンの授業が4時間あります。授業の内容が濃いことで知られるソルボンヌ文明講座ですが、その評判通り毎日膨大な量の単語や知識を詰め込まれ、先生のペースに付いていくのに必死でした。中でも興味深かったのがシヴィリザシオンの授業。これは高校の現代社会のような授業で、フランス国家がどのように成り立っているのか、中世以来の歴史から振り返るものでした。私にとっては、文化史の単語は馴染み深くとも、税制や法律のことは初めて耳にする内容ばかり。それでもフランスの生活習慣やその由来について教わるのはとても刺激的でしたし、授業後や週末に単語の復習をして試験に備えて...と、高校や学部の頃の試験勉強が思い出されました。
よく、日本人は外国語の文法はできるけど話すのが苦手と言われますが、私もその典型例から外れることなく、文法の課題は問題なくとも聞き取りやディスカッションの時間では苦しい思いをしました。その苦手意識から、はじめはクラスメイトともあまり会話できなかったのですが、ノートの貸し借りや日常で困っていることを助け合っているうちに、徐々に打ち解けられました。こういうのは日本の人間関係と全く変わりないですね。
今後は11月にTCFというフランス語の試験を受ける予定なので、10月中旬からはそのための準備コースを受講します。大学の授業が始まることもあって時間数はぐっと減りますが、9月で増えた語彙や表現を使いこなせるようにトレーニングを続けていきたいです。

3.住居について
現在私はパリ市内ではなく、南隣のアルクイユという街の学生寮に住んでいます。部屋はキッチン、シャワー、トイレ、勉強机、ベッドがそろった10畳ほどのワンルームで、とても住みやすく家賃も手頃なありがたい環境です。寮のすぐ近くにRER(高速郊外鉄道)の駅があり、パリ中心部まで15分ほどで出ることができます。また徒歩5分のところに大型ショッピングセンターもあり、日常の買い物には困りません。パリも賑やかでよいのですが、人ごみにすぐ疲れてしまう私にとっては今の郊外暮らしはとても快適です。今回の滞在のためには6月末に申込書と志望動機を綴った手紙をメールで送り、7月下旬に入居が決まりました。どこの国でもそうかと思いますが、パリで住みやすい住居を見つけるのは特に難しく、また住居が決まらないとビザの申請や口座の開設でも難儀します。今回は運よくスムーズに入居することができ、本当に恵まれていたと思っています。
また体調面では、フランスに来てしばらくは不慣れな生活と言語のハードルに参ってダウンすることもしばしばありましたが、今は元気な日々が続いています。10月になるともう駆け足で冬がやってきます。風邪を引かないように体調管理に気を付けながら過ごしたいと思います。

[問い合わせ]

愛知県立芸術大学 学務課 学生支援・国際連携係
Tel:0561-76-2843
Fax:0561-62-0083
Mail:g-shien[at]mail.aichi-fam-u.ac.jp([at]を@に書き換えて送信してください)