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H26~フランス=ソルボンヌ大学からの留学報告Vol.2

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グランド・ソルボンヌ
音楽研究科博士後期課程(音楽学) 七條 めぐみさん

現在私は愛知県立芸術大学とパリ=ソルボンヌ大学による「コチュテル(博士論文共同指導)」のもとで研究を行っており、2013年9月からソルボンヌ大学の博士課程に在籍しています。10月は週に2回の語学学校と、学部・修士の授業にいくつか参加しながら、空き時間にはフランス国立図書館に通っていました。今回は、大学での授業の様子についてご報告したいと思います。

1.時間割、校舎について
私が参加しているのは、修士課程ではラモーの音楽理論書を講読するゼミと、17、18世紀の一次史料の扱いに関する講義を二つ、フランス語で論文を書くための方法論の講義です。また学部では舞踊音楽に関する講義に出ています。音楽学の修士課程の授業はほとんどが隔週開講なので、1週間あたり2コマか3コマの時間割です。隔週だとそれぞれの授業の回数は少ないですが、1コマあたりが2時間と長く、また毎回課題が課されるので、課題を準備するのと内容を復習するのがなかなか大変です。
ソルボンヌ大学は「グランド・ソルボンヌ」(写真①)を本拠地として学問領域ごとにキャンパスが分かれていて、音楽学の授業は2013年5月に新しく開かれた「クリニャンクール・キャンパス」(写真②)で行われます。このキャンパスはパリ18区、地下鉄4番線の終着駅から少し歩いたところにあります。カラフルな内装やガラス張りの明るい雰囲気が印象的ですが、私の心を引いたのは楽器の音や歌声が聞こえるところ。音楽学が属している「Musique et musicologie(音楽・音楽学)」という部門には、実技の授業もあるのです。楽器をかついでいる学生がいたり、和声や合唱の授業が開かれていたりするのを見ると、なじみのある雰囲気に心がなごみます。

2.授業の内容について
授業はどれも専門的でわくわくしますが、今回特にご報告したいのは、「17、18世紀フランスのアーカイブ史料の読解と分析」というものです。これはクリニャンクールではなくINHA(Institut national de l'histoire de l'art:国立美術史研究所)で開講される修士2年生のための講義です。授業を担当なさっているジェローム・ド・ラ・ゴルス先生はフランス・バロックオペラ研究の第一人者で、そのような先生に直接教えを受けることができるのはパリならではのことですね。すでに2回の授業があり、初回はアルシーヴ・ナショナル(Archives nationales:国立古文書館)のコレクションがどのような分類になっているかの概説、第2回は史料をどのようにトランスクリプション(書き写し)するかの入門編でした。第2回のためには17世紀の台本作家フィリップ・キノー(1635-1688)の経歴を記した文書があらかじめ渡され、私はなんとか予習したものの、手書きのアルファベットを読むのはまだまだ労力が要ります。更に、授業の後半には18世紀初めに書かれた出生や死亡の記録が配られ、その場で読んでいきましたが、周りの受講生が苦もなく読めるのを目の当たりにして悔しい思いでした。アルファベットのくずした形に慣れていないのは確かですが、修行が足りないなあ、頑張らなければと強く思いました。
このような感じで、好奇心と悔しい思いを行ったり来たりしながら日々過ごしています。私は博士課程に登録したのでこれらの授業は必須ではありませんが、せっかくの機会なので楽しみながら頑張ってついて行こうと思っています。
最後に生活のことを少し。10月の最終週から冬時間になり、日本との時差が8時間になりました。朝晩は気温が5度前後まで下がることもあり寒いですが、長い冬のことを思うと暖房のスイッチを入れるのをもう少し我慢しようという気になります。街中のお店では10月半ばからクリスマスグッズが売られていて、ヨーロッパの人たちがクリスマスを本当に心待ちにしているのが感じられました。私もお正月を待つ子供のような気分で、パリの冬暮らしを満喫しようと思います。

20131111-01_geijyutuka.jpgクリニャンクール・キャンパス

[問い合わせ]

愛知県立芸術大学 学務課 学生支援・国際連携係
Tel:0561-76-2843
Fax:0561-62-0083
Mail:g-shien[at]mail.aichi-fam-u.ac.jp([at]を@に書き換えて送信してください)