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H27イギリス=ロンドン芸術大学からの留学報告Vol.2

be2c0e4bc68e97336862a76636fd8047_M.jpg美術研究科博士前期課程 油画・版画領域2年 鵜飼聡子さん

時間が経つのはあっという間で、留学期間も残す所1ヶ月ほどとなりました。
私は日本では院生でしたが、こちらでは学部2年であるため、最初は様々な差異に戸惑いましたが、今では学部生に戻ったと考えて、差異を楽しみながら自分の考えを再構成しています。
いままでの期間に、大学で何を経験したかをご紹介したいと思います。

20160216_gakumu_london_1.jpg制作スペース

<授業に関して>
私が在籍しているのは5ヶ月ほどの秋学期なのですが、その期間に留学生が受けられる "ユニット"と呼ばれる大きな授業が2つありました。

1つ目は、スタジオでの制作を基軸にしたもので、行動はそれぞれの専攻のチューター、同じチューターグループの生徒と共に行われました。チューターによるオリジナルの授業が幾つかあったり、個人チュートリアルがあったりと、様々なフィードバックが得られる状況が用意された中で作品を作り、グループディスカッションやステイトメント提出を終えて、最後にオープンスタジオで一般公開するというものでした。
先生方の授業では、どのように制作の記録を作るのかを、皆でアイデアをSNSでシェアしながら考えたり、対象を捉える際に、どんな手法で記録するのが可能かということを、卓球を通して考えたりと、かなり自由度が高いながらも深く考えさせられるものばかりでした。

20160216_gakumu_london_2.jpg2Dオープンスタジオ

20160216_gakumu_london_3.jpgキャッチアンドリリースという授業

20160216_gakumu_london_4.jpgスタジオにて、講評会の様子

2つ目は、未だ継続中ですが、およそ二ヶ月にわたり一つの座学を受け、セミナー内でチームを結成しコラボレーション作品を作る授業です。最終的に展示をしたのち、出版物・記録・ステイトメント・エッセイの提出が求められます。2年生全員が7つの座学に振り分けられました。哲学的なものや、身体表現、技術とアートなど、難解そうなものばかりでしたが、私は幸いにもファンとアマチュア、プロの境目を探る、という一番フランクな授業に参加させていただくことができました。授業には毎週、少しだけ必読書リストとお勧めのビデオリストが出され、それについて次の週にディスカッションをするという流れでした。こちらのファンカルチャーに焦点を当てた生徒の意見に触れる機会に恵まれたことは、日本のものとの差を考える意味でもとても興味深い経験でした。

20160216_gakumu_london_5.jpgセミナーグループでの講評会の様子

<月曜のレクチャー、その他のプロジェクトについて>
私が来る前から楽しみにしていた、週一で行われる講演会ですが、やはり素晴らしいものです。私が無知なため、あまり知らない方々ばかりでしたが、初回は今年度のターナー賞受賞者ASSEMBLEがレクチャーにやってきましたし、有名な編集者のかたや映画コーディネーター、数学者など、幅広い分野の方々の話を聞く機会があります。前回はSusan Hiler、また2月にはGrayson Perryがくるということで、連続の大物 アーティストのお話を皆楽しみにしています。
また、ストリートと呼ばれる大学の中央部では、常に何かしらのプロジェクトや展示、イベントが開催されています。大御所アーティストのGustav Metzgerのプロジェクトや、古本市、院生たちの研究発表展など、今までのイベントの内容は多岐に渡りますが、ここで開かれているのは全専攻のイベントなので、ファッションやデザインの学生の作品を見る機会にも恵まれます。

20160216_gakumu_london_6.jpgGustav Metzger "remember nature"

20160216_gakumu_london_7.jpgデ゙ザイン院生の研究発表展

<大学の外の生活>
授業以外では、出不精ながら、できるかぎり動こうとしています。ハロウィンやクリスマス、年末年始などは友人と出かけたり、パーティーに招待していただいたり、外国へいったりと、今しかできないと思い、ひたすら動いていました。驚いたのは、ヨーロッパ圏での移動のしやすさです。こんなに簡単に安く国と国の
行き来が可能だとは思いませんでした。また、人生で会うことが絶対ないような全く他分野の方々と、 " ロンドンにいる日本人"というだけでたくさんお会いできたように感じます。そこが本当にロンドンという土地の凄いところだと思います。

20160216_gakumu_london_8.jpg友人宅のパーティで

20160216_gakumu_london_9.jpgドイツ ハイデルベルクにて

<他の留学生たち>
ヨーロッパ圏のエラスムス交換留学提携はとても規模の大きいもののようで、ずっと一緒のスタジオで制作していた生徒が突然別の大学に行ってしまったり、突然新しい留学生が来たり、また、同時期に来た生徒も別々の日程で帰国していったりと、頻繁に人の入れ替わりがあります。とはいえ、だからこそ皆その時期にできることに集中しているように見えます。

<語学>
最後に、語学に関してですが、毎週1日開かれる語学の授業は、通常授業にかぶることが多く、あまり満足に受けることができないものです。しかしクリスマス休みに、別校舎において3日間のエッセイライティグの集中講座が開かれていたため出席しましたが、それはエッセイを書いたことがない私にとってはとてもよい機会でした。とはいえ、未だに幼稚な英語しか使えないと感じています。こちらで一番大変だったのは本を読むのに恐ろしく時間がかかること、でしょうか、、
現在はユニット6の展示が終わったばかりです。私たちは15人のチームで一つの部屋を作り、私は他の生徒2人と小さなグループとしてパフォーマンスを行いました。これからエッセイや展示記録などの制作が始まります。
おそらく残りの期間はいろいろなものの締め切りに追われるかと思いますが、残りの少ない期間、精一杯有意義に過ごしたいと思います。

[問い合わせ]

愛知県立芸術大学 学務課 学生支援・国際連携係
Tel:0561-76-2843
Fax:0561-62-0083
Mail:g-shien[at]mail.aichi-fam-u.ac.jp([at]を@に書き換えて送信してください)